2015.03.31

3月30日付 メリマンコラム  《短期及び長期見通し》 その2

航空機事故、地震、強風あるいはテロ活動など、人類の営みを危険に晒すもの全てに関連性を持っている(冥王星)ため、この手の天体パターンにとって、天災ないし人災の類は未知のものではない。つまり、尋常ならぬリスクに我が身の安全が守られる時間帯ではないという事である。しかしながら、この天体パターンは困難な問題に対する尋常ならざる鮮やかなアイデア、もしくは解決策(あるいはその両方)とも相関性を有している。世界の大国間での交渉の面では、突破口からの解決か、あるいは完全な破綻のどちらかを示す。核問題を巡るイランと米国を中心とした6カ国協議の“締結期限”は3月31日である。この協議は無事合意に達する事が出来るだろうか? それとも暗礁に乗り上げるか? 誰もが期待したようには上手くコトは運ばない、と惑星アスペクトは示唆している。とはいえ、何処の誰が一体何を期待しているのか、私にはわからない。通常、天王星は予期しないサプライズを伴っている。今回の組み合わせは、結婚やパートナーシップよりもなお別離や離婚、そして新たな恋の享受とより関連性が高いアスペクトとなる。これがイスラエルにとって良い前兆であると私は思っていない。ただその後、恐らく再び驚かされる事になるのではないか ― ここ最近、ちょっとの事では驚かないこの私であっても。
金融市場において、これら2つの天体サイン(太陽・木星トラインと木星順行+皆既月食時の天王星・冥王星とのT字スクエア)は相場を同一方向に導く。それは(通常)より多くの希望と相場の反騰と合致する、ただその反面、トレンドの突然の反転、即ち新たな(弱気の)トレンドに向けて完全な崩落相場とも合致するのだ。根本的に物事は変容する。以下の点にご留意願いたい。それは、一般的に株式市場は木星が好きで、金相場は木星が好きではないという事だ。ただしかし、金相場は活性化された皆既月食と天王星・冥王星ペアのような動きになる。何故ならこの天体位相はカオスを示唆しているからだ。冥王星が裏で糸を引いている場合を除き、金相場はカオスの中で栄えるのだ。
従って、33カ月に及ぶ天王星・冥王星のエグザクトリ・スクエアの期間は3月17日をもって終了したものの、今週の月食はこのテーマを今一度蒸し返す事になろう。ただ、これは一種の二番煎じのようなものになるのではないか。年月の経過と共に、その影響力は衰退していくものと思われる。つまり、天王星の影響力がゆっくりと薄れていくに従って、マーケットサイクルがよりこれまでのパターンへと回帰していくのではないかと私は思っている。実際、(相場)サイクルの正常化はもう既に始まっていると私自身は考えているのだ。3月2日の相場を思い出していただきたい。この日にNYダウ及びS&P500は現時点での史上最高値をつけている。この日は2014年9月26日(第一回)から2015年6月22日(第三回)までの間に都合3回形成される木星・天王星トライン(120度)の2回目が形成される前の日でもあったのだ。その一方で株式に関しては次回のMMAサイクルズレポートで特別レポートを掲載する予定だ。