2015.02.06

2月2日付 メリマンコラム  《短期及び長期見通し》 
最新のニュースをチェックしていらっしゃる方であれば、この時間帯はオバマ大統領にとってはよろしくないエリアであったという事がお分かりいただけたかと思う。現地時間1月29日、米上院は米国とカナダとを結ぶ石油パイプライン「キーストーンXL」の建設を認める法案を採決。賛成62-反対36でこの法案は可決された。この結果に対し、オバマ大統領は同法案への拒否権の行使を警告したのだ。そして、原油の支配星は海王星である。
また、その後は2001年にタリバンに捕虜になり、拘束していたタリバン幹部5人との解放を条件に帰還したボウ・バグダール軍曹に関する審判を巡って、激しい怒りが再燃している。果たして彼は脱走兵であったのか否か。オバマ政権の行動は陸軍の調査に対して干渉していると批判されている。このような干渉、操作改ざん、隠蔽は土星・海王星の領域でもある。

2月3~4日の獅子座の満月は重要なものになるだろう(日本時間では4日)。この満月は多くの金融市場(貴金属、株式そして米国債)。しかしながら、更に重要なのは太陽・木星オポジション(180度)のある2月6日(日本時間7日午前3時半頃)。この日は1月の雇用統計が発表される。前回のコラムでは次の通り述べた“太陽・木星のオポジションは、これまでのジオコズミック研究の中で、米国株式市場のプライマリー・サイクルと最も高い相関性を持つシグナルの一つだ。拙著 “The Ultimate Book on Stock Market Timing Volume 3” で述べた研究によれば、これは10営業日をオーブ範囲として50週以上の株式市場サイクルとは50%、プライマリー・サイクル(PC:13~19週)とは75%の相関関係を持っている。木星の下では全てが誇張される。木星、海王星、そして魚座が支配する原油は、トレンド転換の主役となるかもしれない”。

水星逆行中に太陽・木星オポジションが来て、満月も加わり、おまけに雇用統計の発表まで重なる今週、良き時間となるべく努めるべきは・・・休暇をとる事である。もしくは『ピンボールの魔術師』の登場人物になってみるというのも良い。ひょっとすると自分がピンボール役になるかもしれないが。【註:英国のバンド、ザ・フーの楽曲でロックオペラ「トミー」の劇中歌。ピンボールはこの映画の中で重要な役割になっている】。それは恐らく、トレーダー達が金融市場をどのように受けとめてトレードするかによるだろう。

ただ、ここで良いニュースがあるとすれば、2月が始まったという事か。宇宙が正常な状態に戻るまであと一カ月しかない。(その最後の場面は)3月16~17日に形成される天王星・冥王星ワクシングスクエアの最終回である。ここは踏ん張り処。そう、きっと出来るはずだ。我々なら出来る。もうすぐ種々のマーケットは通常(2008年以前)に戻っていく事になるだろう。
しかし、ここで疑問が生じる。それは「同じことが繰り返されるのか?」という事だ。何か根本的なものは変わっているのだ。それが何であるかを知覚する上で、この7年間を振り返ってみていただきたい。更にこの7年間でご自身の生活―仕事面、財政面、人間関係、そして健康面―は、どのように変わったかを評価してみると良いだろう。

*都合により今週のコラムの《回顧と展望》は省略させていただきます。