2015.04.21

4月20日付 メリマンコラム  《短期見通しおよび長期見通し》 その2

とはいえ、ここは冥王星の話に戻ろう。何故なら、この惑星は、財政、税金、世界経済、政治の分野で育まれてきたものを台無しににする改革、または“浄化”を求めているのだ。

金融及びマンデーン・アストロロジーの原理原則を通じて、この大いなる冥王星の時代を理解するためには、2008年1月24~27日に始まったこの惑星の、今回は16年間におよぶ山羊座の入居期間の真ん中に現在の我々はいるという事が最初の重要な認識ポイントである。

【註】冥王星は楕円軌道のため、1つのサインに入居する時間帯は14~26年とそれぞれ異なる。

冥王星の山羊座入居は1762~1778年以来。それだけでなく、2008年の入居時、金星も共に山羊座入りしている。金星の山羊座入りは年に1回。しかし、公転周期248年の冥王星が金星と一緒に同じサインに入居するとなると、その確率はどれくらいになるだろうか? まあ、たいして素晴らしいわけでもない。とはいえ、金融アストロロジーの研究において、これは重要といえる。何故なら金星と冥王星はお金が持つ2つの側面、即ち富と債務を支配するからだ。
山羊座は、政府や中央銀行のような公共機関や制度を支配する。両惑星が一緒に山羊座に入居するという事は、間もなく起こる何かの前触れと言えた。即ちそれは世界の金融、経済、政府に大きな転換もしくはラディカルな変革が待ち受けているかもしれなかったのだ。