2015.03.18

* 今回は先に《短期見通し》から訳しました

3月16日付 メリマンコラム  《回顧と展望》 その1

ジオコスミック研究が示唆していたように、先週はまたまたワイルドな週となった。米国では株式市場が、弱気なテクニカルとジオコスミックの反転シグナルに対し、税金シーズンで退職金口座に流れ込む膨大なマネーの奔流が米国と世界の株式市場に噴出口を求めるという強気が真っ向から綱引きする闘技場となった。現在、私達は7回目にして最後の天王星・冥王星ワクシングスクエアの終焉に近付いているが、先週は牡羊座で火星が天王星とコンジャンション、冥王星とスクエアを形成し、それと同時にこの戦争の神(火星)が太っ腹で名高い木星にトラインを形成するのを目撃した。これは「恐怖」と「貪欲」、「怒り」と「陽気さ」の完全なるブレンド状態を作り出し、世界は「ムカつく気分」対「真実の誇張」との間で上に下に、行きつ戻りつしていた。
先週、市場がいかにロックンロールしていたかを理解してもらうために例を挙げよう。ダウ工業平均は月曜に140ポイント騰がり、火曜には333ポイント下落、水曜にはたった27ポイントの下げに留まったかと思うと木曜には260ポイント騰がった。だがその後、金曜にはまた145ポイント下げている。こういった動きは私達の日計り取引にとってはもってこいなのだが、市場の崩壊を心配する人々や、何故世界の他の株式市場のように史上新高値に届かないのかと疑問に思う人々にとっては気が滅入る状況だった。

これら「世界の他の株式市場」というのは、その殆どがヨーロッパだった。ドイツのDAXは引き続き国際投資家達のお気に入りで、金曜にまたもや新たな史上最高値をつけ、12,000に迫っている。オランダのAEXもまた、2008年1月以来初めて500近くまで騰がって数年ぶりの高値をつけた。これは全て金利をマイナス領域まで下げるというECBの決定を受けての動きだ。したがって、去年10月まで米国で見られた状況と同様に、投資家達は実質的にユーロ圏の株式市場に向けて追い立てられている。米国ではそれが上手く行った。そして今、欧州連合の各国でも上手く行っている。