2015.03.14

3月9日付 メリマンコラム  《短期及び長期見通し》 その3

逆行運動が展開し始めるにつれて、彼は自分が欲する物事を実現することが困難になるかもしれない。彼のプロジェクトに歓迎されざる遅延が起きたり、過去の決定や行動(もしくは不実行)への説明責任を追求されたり、また未来に向けてのプランに対する批判が起きる可能性がある。土星が強調される時は、どんな事も簡単には行かない。通常は望むものを手に入れるためにかなりの苦闘を要する。大統領にとって、この期間は数週間続く。おそらくイランとの合意を確実なものにし、そして(または)議会の承認を得ようとする彼の取り組みは、多大なフラストレーションや遅延を生み出すことになりそうだ。

もし世界の株式市場がこうした話題に焦点を当ててくるとすれば、先週6日の動きは単にもっと深刻な何かの始まりに過ぎないのかもしれない。それでも、そろそろ税金シーズンの到来であり、今や莫大な額のドルが退職金口座に注ぎ込まれ、その資金が世界の株式市場に活路を求めそうな状況を考えれば、株式がここから真っ直ぐに下落していくとは想像しにくい。いやひょっとすると、下落する市場から儲けを出すようなファンドに資金が集まるのかもしれない。だがそうなるとすれば、それはあまりにも “米国らしからぬ” ことではないか。