2015.02.10

2月9日付 メリマンコラム  《短期見通し》 

世界の株式市場で先週月曜日(2月2日)につけた安値は1月30日(金曜日)に発生した金星・土星スクエア(90度)と水星逆行の中間点(1月31日~2月1日)の複合的影響によるものであったと考える。更に2月6日(日本時間7日)に発生した太陽・木星オポジション(180度)とも関連しているのではないか。この天体位相は前後10営業日の領域で米国株式のPC(プライマリーサイクル)以上の長期サイクルの節目と75%の確率で歴史的相関性を有している。2月2日は今回のオポジションと僅か4営業日しか離れていない。これは即ち、米国株式が現行PCの天井もしくは史上最高値に向けた再チャレンジを図っている可能性を示唆している。

今週、最も注目すべき宇宙のイベントは2月11日(日本時間11日23時58分)の水星順行(逆行の終了)であろう。逆行開始日(1月21~22日)と同様に、逆行終了日である11日の太陽と水星は共に風のサインである水瓶座の中にある。これは、世界の株式市場にとって高値と関連すると共に、その後の大きな相場の下落とも関連する組み合わせが我々の眼前に示されているという事を意味している。但し、この“大きな相場の下落”がすぐさま訪れるのか否かについてはハッキリしない。往々にしてこの手の下げ場面は逆行期間の一カ月前から始まっている事がある。これは(米国株式においては)2014年12月26日の史上最高値と関連するかも知れない。また、まさに現行相場が2月2日の安値から新PCを開始しているのだとすれば、恐らくここで下げ場面は出現しないだろう。(本来の基調の強弱を問わず)PCの序盤は強気なのだ。それでもなお、現行の反騰場面が終われば、この相場には新たな―そしてより大幅な―急落場面が出現するのではないかと推測される。直近、我々が最も気を配らなければならない時間帯は2月22日~3月17日であろう。
【註:PCの基調や起点等については「相場サイクルの基本」もしくは「MMAサイクルズレポート」を参照の事】