昭和の風林史(昭和五十年二月八日掲載分)

億の金を狙え 手亡買いで可能

億単位の金を儲けてやろうと思う人は今年の手亡、小豆相場を見逃がすはずはない。買い一貫だ。

「うつむいてまなじり長き絵踏かな 清三郎」

いつだったか、まだ山梨商事が新橋に本社のあることケイ線を逆さまにして壁に張ってあった。

また、ある時は張ってあるケイ線の下の方を白紙で見えぬように隠してあった。

ケイ線を逆さにして見ると、人間の視覚神経というものは、おかしなもので、また違った感覚をおぼえる。

ケイ線に紙を張って見えないようにするのは、この圏内の相場は忘れてしまう事。相場を判断する上において無用だ―という霜村昭平氏独特のやり方である。

その式で、今の手亡の先限引き継ぎ線を筆者は逆さにしている。

こうして眺めていると、大きな山三尊大天井型になる。いまにも五千丁ほど暴落しそうな気がする。

という事は、今の手亡は五千丁替え暴騰してもおかしくはない。大相場暗示なのだ。

霜村方式で手亡の一万四千五百円以下に紙を張って、見えない部分の相場は用なしという事にしようかと思うが、玉を建てての勝負ならそれでもよいが、強弱書きは、まったく見ないというわけにいかないからセロテープで紙を張って、下の部分を隠し、時々チョロ、チョロと紙をめくって、のぞく方法にした。

ともかく手亡の相場は凄い事になりそうな気がして仕様がない。

昨年、西田三郎商店の支店のお客さんが手亡相場で一億円儲けたという話を聞いた。今年も、こういうお客さんが随分出現すると思う。玉数は大きくなくとも七千丁上げを乗せ乗せで取り五千丁崩しをうまく売りに回れば出来るのだ。

相場の好きな東京の立川政弘氏さんが『去年の手亡で本田さんはは六十枚の玉で二千万円儲けたらしいよ』と言っていた。本田忠氏は『また話が大きくなった。一千万ポッキリだけですよ』と笑っていた。

四、五十枚の玉で数千万円を儲ける可能性のあるのが今の手亡相場である。七月限を買っておけばよいのである。

一万四千七百円→五千円抜けからが手亡の本当の相場といえよう。

小豆にしてもそれは同じ事である。小豆の大勢二万五千円目標。億の金を狙うなら今年の小豆、手亡を見逃す手はない。

●編集部注
相場とは関係ないが、当時、大阪の朝日放送はTBS系、毎日放送は今のテレビ朝日系であった。

この年の3月末、今の状態に替わる事が決定。「腸捻転現象の解消」と後に呼ばれる事になる。

【昭和五十年二月七日小豆七月限大阪一万七二二〇円・二九〇円安/東京一万七三二〇円・二〇〇円安】