安心買い地点 爆進奔騰の姿だ
警戒人気が、こんなに強ければ、小豆も手亡もこれからが奔騰だ。むしろ安心買いの相場である。
「寒垢離や仰げば那智の滝高く 五州」
年頭に注目される〝帯広席上商談会〟は低調であった。
昨年は二千八百トン、約五億二千万円の商いが成立したが本年は千百五十トン、二億八千万円の成約だった。
成約量は小豆五百二十五トン。二、三月積み一万五千五百円~六百円。
手亡四百六十トン。同一万三千四百円~四千円。
大正金時七十トン。同一万八千三百円~五百円であった。
週明けの相場は強い地合いであるが、甚だ警戒的である。
悪い癖で、ワッと湧いたところなら、分別なしに飛びつき買いもするが、市場が冷静になると警戒気分のほうが強くなる。
小豆も手亡も、警戒人気が、こんなに強ければ値段はまだ上である。
昨年の暮れの18日に大底を入れた小豆相場だ。
18日のその相場は夜放れ安しての陽線引け。いうなら大きな放れ星である。瞬間的な安値であった。
従って大阪五月限で六千十円の安値を付けたが実質的には六千二百円どころが出来高の面から見ての底値で、今の水準は、さほど騰げた値段ではない。
にもかかわらず警戒が非常に厳重なのは、これは全般の人気がまだまだ弱いからである。
筆者は思う。相場はこれからじゃないか。あつものにこりて、なますを吹いている図である。
今時分から石橋を叩いて渡ろうとしなかったら、相場なんか張るのをやめたほうがよい。
小豆先限一万七千四、五百円どころ。一代棒で千円棒が立つかどうかの地点は利食いが先に出るだろう。
そこで三百円棒を折れて弱気側の売り叩きと新規売り。しかし、これが気分ほど押さず、相場の持つ意外性で反騰→奔騰、熱気に包まれての八千円目標というコースが考えられる。
終局的には本年後半大相場展開の小豆であることを誰もが薄々ながら予知しているが、早い目、早い目に相場というものは人気の裏を行くもので、これは大底が確認された以上、大天井するまで買っておけばよいという大衆心理が、そうさせるのである。
手亡も目先三百円押しを入れるか入れないかで、若い相場のエネルギーが爆発しよう。相場とは静かな時に玉を仕込むものである。
●編集部註
結論から先に書くと、この相場五月半ばまで保合い相場が続く。運鈍根が重要という事を具現化した展開になる。
【昭和五十年一月十三日小豆六月限大阪一万六八七〇円・一二〇円安/東京一万六九七〇円・一〇〇円安】