六月崩し警戒 噴き値叩き売れ
ここで人気化して高くなると、必ずその反動で、かなりきつい崩れかたをしそうだ。
「著我の花白きに湧きて雲絶えず 楸邨」
諸物価は再び一斉値上げの機運である。
価格統制商品も、しばられていたワクがはずされる。
そういう面から小豆相場も刺激を受けて、一段高に買われる可能性は充分にある。
しかも、天候相場といわれる需給よりも産地の日々の天候によって価格が左右される段階に来て、発芽後の晩霜が懸念される今、常識的にも弱気するのは危険である事を知ろう。
しかし、本日三日新ポ、新穀11月限が九百円ないし千百円の上ザヤで値が付くとして、果たして一万八千円のものを供給過剰時代に、一万九千円→九千五百円→二万円と買っていく事が出来るだろうか。
そこのところが、今後の相場の鍵である。
確かに市場人気は弱く、そして大衆は売り込んでいる。
一発、火がつけば踏み上げ必至といえる内部要因である。
さりとて、現時点でそれ以上の相場は考えられない。
煎(い)れたらしまいだ。
筆者は今週の、仮りにも人気化した場面、噴いたり湧いたりするところは、六月崩しを狙っての売り場になると判断する。
人々が考え、そして期待している天災期独特の波乱相場は、本年の場合、随分先に行ってからの事ではないかと思う。
順気で売られ、青田ほめで売られ、実需不振で崩れ落ちた、そのあとからになりそうだ。
線型は崩壊の兆候を判然と示している。
いまにも崩れそうな相場が崩れないで値を維持していたが、新ポ11月限発会をきっかけに、大なる変化が起こりそうだ。
だが、大勢的に見るならば、この崩れ(下げ)は大きければ大きいほど、後になっての相場上昇は急角度、ピッチの早い、大幅な上昇を展開するだろう。
あまりにも期待しすぎた事。それも時期的に早過ぎた。そして過剰流動性資金の枯渇。活躍していた仕手筋の動き消極化。
需要不振、供給過剰―。いろいろと軟材料が目立つ市場である。
今週は突飛高の反動による崩れを待つところ。
●編集部註
オバマ大統領が広島にやってきた平成二八年の視点で、この項を書くために昭和四九年の年表を見ていると、いろいろと思う事がある。
今の若い人にとって「冷戦」という単語は教科書の中の世界であろう。しかし、この時代は身近に冷戦へとつながる何かが起こっていた。この年の六月に起こった北朝鮮による拉致事件が代表例だ。
【昭和四九年六月一日・休場】