昭和の風林史(昭和四九年四月十九日掲載分)

爆騰の殺気!! 既に市場に満つ

買いにくいと言う。それなら買うな。売り怖いという。おまはんは相場する資格ないょ。

「方丈の大庇より春の蝶 素十」

強気が多いのが気にいらんという。皆さん強気になりすぎだというのだ。

それでは弱気すればよいのだが、売るのは怖い。

売るのは怖いし、買うにはこの値で買いづらい。

従って、買い玉を利食いした人たちは押し目を待って、手が出ない。逆に売り玉を踏まされた人は、買いにくい、売り怖いで、これも手が出ん。

しかし、そうこうしているうちに月末が来る。

月末にかけての押したあたりは、絶好の買い場になる。

まず、北海道十月限(49年産)が火を噴くだろう。オッパ取り引きも二万円カイの声が飛びかねない。

市場を刺激して、五月相場は一本道になる。

業界では一万八千円をつけると農林省の馬鹿共が奇声を発しかねないと警戒しているが、物の値が皆上がる時に、自然の成り行きによって相場が上昇するのがなぜ悪い。悪いのは木っ端役人共のおつむである。小豆が一俵二万円になろうと二万五千円になろうと、農林省の役人の分際でつべこべぬかすと、その首、胴から離れるぞ。

総じて業界は小役人共に弱い。役人が、ああ言った、こう言った、といちいち気にする。

筆者が木っ端、木っ端と書くので課長も木っ端ですか?と言う。たかが本省の課長だって木っ端役人さ。それなら課長以下はなんですか?あれらは公務員さ。

ともかく相場は高くなるのである。

人々が高値を警戒しているのはよろしくない。恐らく二連休、二連休、四連休と続いたあとの五月第二週からの相場は待ったなしである。

土も草木も銃剣も―という火の玉相場が展開されるだろう。

見てみよ。それぞれの商品相場を。この夏は小豆しかないではないか。

国会も今月で終わる。すぐに参院選挙だ。

諸物価は再び猛然と高騰する。賃金。ガス・電力。米価。株価。国・私鉄運賃。石油―。

参院選は自民党が勝つだろう。革新は口ばかりで実行力はない。こんな連中に政治はまかせられない。

小豆は二万五千円である。現物三万円時代がくる。

●編集部註
カンカンの強気。筆が乗っているとはこの事。

こういう時、相場は意地悪で、揺らぎの急落を見せる。それをどう判断するかが今後の見所だ。

【昭和四九年四月十八日小豆九月限大阪一万七〇〇〇円・二〇〇円安/東京一万六九〇〇円・二五〇円安】