一路天候相場へ 五月吹き抜けへ
来月の北海道の新ポは新穀限月。投機の対象となろう。目先押すもよし、一路天候相場へ。
「山吹や暮ゆく水のとどまらず 水巴」
ビジネス街は、ひっそりとしている。オフィスにかかってくる電話も、またく少ない。郵便物はぱったりと来なくなった。
編集局は、なんとなく休日出勤のような雰囲気である。各取引員店頭も、手持ち無沙汰だ。
仕事にならない。しかし仕事はしなければならない。
来週は第三土曜の休日がはいるから二連休。そして月末が連休。
五月になると商品界は四連休になる。三日が祭日、四日が第一土曜日で休日、五日日曜、六日が五日の祭日の繰り延べ休日。だから四月末から五月上旬も仕事にならない。
相場のほうは、ここで伸び悩み、日柄がかかってくると押し目に入ろう。
四月二日の安値から二千円幅も騰げたのだから、その三分の一押しの六、七百円ほど押せば申し分ない。
もとより押し目がはいれば判りやすい買い場になろう。来月の北海道の新ポは新穀限月である。
今建っている相場は昭和48年産の小豆。来月北海道の先限に建つ小豆は、昭和49年産である。
この限月がサヤを大きく開いて買われてくると全市場、全限月が刺激される。
時は行楽の需要最盛期。国鉄ストにより貨物の滞貨は山をなし、また港湾ストの影響も後遺症を残す。
物は売れるが、荷物の移動が思うようにいかない。
そういう時に桑名筋など一連の仕手系店の動きが活発になれば当然人気化し踏み上げ相場の展開は火を見るより明らかと言える。
スト明け後の相場、即ち十五日以降であるが、押し目を入れるもよし、もう一段高へ伸びきるもよし―のところでなかろうか。
交易会も48年下期外貨ワクが無いため成約の仕様がない。
一路天候相場に突入していくわけだ。
天候については、可能性としてすでに不作という見方が強い。
昭和43年暮れからの大相場が十五カ月上昇。45年秋からの大相場が十二カ月の上昇。そして47年からの大相場が十一カ月上昇した。
昨年九月11日に底入れした今の相場は、まだ七カ月目でしかない。
投機家よ大志を抱けというところである。
●編集部註
大局的な相場観を描けている人は強い。
相場は年初来高値からの三角保合いをこの時期に上放れる。
問題は大波の中にある有象無象の小波の存在に惑わされる事である。
【昭和四九年四月十二日小豆九月限大阪一万七〇二〇円・一七〇円安/東京一万六九七〇円・二〇〇円安】