何もかもが高くなる夏(日刊版05月24日付)

初夏なのに、麦の秋とはこれ如何に。この時期、麦が収穫される。

麦酒は、これから新酒造りが始まる。

新しき道のさびしき麦の秋  五千石。

季節の変わり目は、相場の変わり目という。

株も為替も変わり目に来ていようか。

上げ過ぎたものは下げる。

ただそれだけ。 

円安による輸入物価高で、これから物の値段がどんどん上がる。

金利も、上がってこよう。

この二十年、デフレの勝ち組が、今度は、負け組みになる。

物を安くすれば売れる。そんな時代は、もう終わった。

薄利多売も、原価が上がってくれば、利益を生まない。

企業も経費削減、リストラと、もうやるとこまでやってしまった。

ここからは、乾いた雑巾を絞るようなもの。

夏以降から、世の中ではどんどん値上げ合戦が始まろう。

消費者が、モノの価格がこれから上がっていくと認識すれば「それでは早めに買っておこう」となる。

全ては人の心、気が変われば流れも変わる。

この夏、商品相場も、かなり上がっていることになるだろう。

白金5000円、ゴム300円、ガソリン75000円。この節目を超えるのを待って、追撃買い体勢を整えておく。超えれば、高値を買っていく相場。

NY金は、1400㌦を上影で突き抜けたが、引けの後味悪さが目立った相場。

1400㌦を上抜けて引ければ、底打ちを伝えに、斥候兵が帰還してくる。

そこは、何でも買っていく相場に変わる。