この道一本道 三分の二戻しへ
七千五百円どころに白虎隊の抵抗があっても八千四百円の三分の二戻しまでは一本道の相場だ。
「月山の梢に響く秋の声 召波」
百六十一万俵という絵に書いた収穫予想で弱気した小豆の投機家は、鋭角的に突き刺された。
七月26日に天井した相場は九月26日に底を打った。
千円棒の折れ返しは冴えていた。
理屈からきている相場とも言える。
三月(つき)またがり六十日の日柄でしかも高値から二割五分安。仲秋の名月底。
相場の材料は、あとから追いかけてくるものだ。
風の強いシカゴの相場は東京蛎殻町に直接響いた格好である。
鮮烈な出直り相場を眺め人々は、なにを思うか。
相場は高騰に刺激されて、新穀の出荷がピッチを早めるだろうか。
もし、そうなら、先限一万八千円あたりが頭づかえになりはしないか。
いや、七千円台、七千五百円台の相場を売り型は絵に書いた百六十一万俵を期待して売ってくるだろう。
勝負はその売り玉を踏ませることが出来るかどうかだ。
鎌入れ不足が、どこで表面化するか。
実収百四十万俵ということにでもなれば、そのショックは買い方が百六十一万俵の数字で失神しかけた時よりも、きついはずで、少なくとも千五百円、S高二発分の値打ちがある。
年々人手不足のため産地の出荷はズレ込む傾向にある。年内二割や三割の新穀出回りは当然であるが、思ったより出回りが鈍いということでも相場は走る。
先限一万七千五百円抜け。このラインがケイ線では攻防必死の線になる。抜けば玉散る氷の刃(やいば)、八千円抜けは熱気に包まれて早い。
北海道先限引き継ぎ線。一万九千九百二十円から一万五千六百円まで四千三百二十円安。
三分の一戻り千四百四十円高の地点一万七千四十円は瞬間的に素通り。
半値戻しなら一万七千七百六十円だ。この当たり北海道先限も七千五百円に白虎隊の抵抗が予想されるが難なく抜くだろう。抜いて第三キャンプは三分の二戻し地点一万八千四百八十円。
筆者は北海道先限の一万八千四百八十円は軽く取れる相場だと思う。
大阪三月限で一万八千三百九十円である。
いざ抜け、つわもの。
●編集部註
鼻息が荒い。行間から行進曲調のメロディが。
確かこの月のこの週末に「宇宙戦艦ヤマト」が放映される。主題歌のイントロは勇ましい行進曲調であった事を思い出す。
【昭和四九年十月三日小豆三月限大阪一万六六五〇円・九〇円安/東京一万六八二〇円・八〇円安】