古品限月本命 小豆相場暴走へ
遠からず小豆に爆発的な買い気が集中するだろう。しかも小豆の古品限月が割り出す。
「子供らの英語の窓の花葵 汀女」
手亡は仕方ないというムード。行くところまで行かねばならない。
利食いしてみたが、存外固い。それで買い直したという相場だ。
次は小豆に火が付く。去年は八十万俵の在庫があって、しかも豊作型の天候を七月13日二万円指呼の間に買った。
巨大な仕手の介入と、過剰流動性資金の市場流入。そして世界的な穀物不足、加えてインフレである。
今年は小豆の在庫四十万俵。去年の半分だ。しかも現実の不作である。低温、日照不足がこの先も続けば凶作である。
人々は、なぜか強気になれない。
インフレ、地価上昇は、昨年のテンポよりも激しい。
政府も凍結物資の価格をほどかざるを得ないありさまだ。
小豆相場は値ごろを気にしていては今年の場合、手を出す事が出来ないだろう。結局、凶作決定的という時点で天井を打つ相場と見ておけばよい。それまでは強烈に強気一貫である。
山梨商事の霜村昭吾氏は『シカゴの穀物相場も底打ちしたようだ。イリノイ州の天候は北海道の天気より悪い状況が続いている。ピービーンズにしても古品で六〇キロ二万三千円以上である。グレード・ノーザンのNo.1など品物が無い。手亡にしても小豆にしても、予想もしない大相場が展開するだろう』
帯広の積算気温は39年凶作年よりも悪い。39年帯広の小豆は反当たり〇・三三俵の収穫(全道平均〇・八俵)だった。
手亡は今となっては大衆筋は怖くて手が出ない(本当は判りやすくて早いのだが)。従って凶作人気の買い気は小豆に集中しよう。
小豆が今のカタマリを上に抜いてくると、二万円抜けば火の玉である。
そして手亡同様古品が割りを出すだろう。
凶作年(49年産)の新穀よりも豊作年(48年産)小豆の古品のほうが品質は安定している。現物を持つなら梅雨も明けるのだし、昨年産に人気が集まるだろう。
今週あたりから、いよいよ小豆本来の派手で活発な相場が展開されよう。
まだ弱気が多く、買いにくいという市場だから強気有利なのだ。
●編集部注
ここからもうしばらくすると、米国でニクソン大統領が辞任する。そのころ日本ではスカイダイビングで死亡事故が起こる。そんな転がり落ちる相場が間もなく始まる。
【昭和四九年七月十九日小豆十二月限大阪一万八一一〇円・六〇円高/東京一万八八五〇円・一〇〇円高】