昭和の風林史 (昭和四九年七月十七日掲載分)

なまくら小豆を敬遠 手亡古品限月で勝負

天井打たず底打たずなまくら小豆に嫌気して、凶作決定的な手亡ならサヤのある古品限月を買う。

「千早ふる神代の石や鮓の石 草城」

小豆は九千円中心の相場が続いている。

市場は閑だ。

手亡に期待がかけられているが、こちらのほうも充満した熱気というものは感じられない。

お客さんは、売っているのか、買っているのか。

A社・大手の顧客が小豆と手亡を買っているが、一般マバラ筋は売ったままだ。

B社・小豆は両建てが多い。手亡は買いにくいようで手を出さない。

C社・顧客筋は小豆を弱気している。売って引かされた格好。

D社・小豆の期近限月の高値掴み玉がそのままだ。手亡は先日の叩き込みでチャブついた。

店によって違うが、全般的に小豆は値ごろ観が気になるのか。強気しにくいようだ。

いまとなっては手亡の決定的な凶作(強気する人は二分作という)で早晩手亡相場は小豆とクロスするだろう。品質のよい手亡の古品に長期思惑的手当が見られるのも当然の成り行きである。

線型から言っても手亡の七月限の一万三千四百六十円抜けは一万四千三百円→一万五千二百円を思考していて暴騰含み型。

七限で時間切れなら八限、九限で一万五千円抜けが展開されることであろう。

すでに手亡九月限は一代の高値一万五千四十円抜けは時間の問題である。新穀二本が買いづらい水準であれば八、九限の買いが判りやすい投機だ。

小豆の古品と違って手亡の古品在庫は少ない。

また新旧のサヤ開きが当先四千三百円もある。必ずや新旧のサヤは詰まるだろう。

現物を持つつもりで八、九、十限手亡を買ってみるのも方法である。

それにしても小豆のほうは輸入発券を控えて気が重い。古品在庫の圧迫。長梅雨による需要不振。高値買いつきの内部要因。

小豆も不発だろうが、凶作に買いなし―の相場になろうという見方が出るのも今の市場環境から言えば、うなずける。

まさしく天井打たず底打たず、中途半端で持ちも下げもならない。

〝なまくら〟小豆とでもいうべきか。

やはりそうなると手亡で勝負してみようとなる。

●編集部註
 ハッキリ言うと展開が読みにくい場面である。

 良く判らない時は様子見するのが一番である。

 ただ相場記事はそうは行かぬ。何らかの文章は載せなければならぬ。

 じりじりとした心理が行間に表れている。

【昭和四九年七月十七日小豆十二月限大阪一万九〇五〇円・一七〇円高/東京一万九〇五〇円・二一〇円高】