昭和の風林史(昭和五七年九月二十九日掲載分)

来月は円急騰で輸大暴落

小豆は下げるために戻しているところ。来月は円急騰→輸大11限暴落。生糸は売り。

小豆が薄商いの中をフラフラと戻した。

下がらんものは買うしかないという場面だが、反面、下げるために戻すとみておきたい。

価格政策期待相場とでもいうべきか。

それで高くなったところをホクレンが売るのか、生産者がヘッジするのか。

いずれにしろ大きな相場に発展していく力はないから、戻り具合いを眺め引きつけておいて売り乗せればよいと思う。

線としては下から陽線連続立てて食いついていく姿は目先買い線だが、相場が健康体になっていないだけに、変な戻りを入れると、あとの下げが早くなろう。

生糸は規制強化で玉をほどく努力が水面下でも続けられている。

遠い先の需給観は十人が十人とも改善されるとみているが、万人がそう思う時は、えてして裏目になるものだ。

ところで店仕舞いする中井さんのところが豊と江口に自己玉を付け替えた。この七百七十枚は栗田氏と肩替わりの分である。前にT社と肩替わりした分は、利食いしてしまった。

今のところ中井さんは現物七百八十俵と六百五十五俵の合計千四百三十五俵のうち、納会後50俵を売ったから千三百八十五俵の持ち。

受けた現物はタンクして、舞い戻らぬようになっているのは建前で、なんぼでも裏から出てくる。

十月は、すでに二千俵の渡し物が見えているそうだ。

これで玉がドサドサとほぐれると相場は下げるしかない。そして人気離散は昔の手亡みたいになりはせんか。

ところで輸入大豆のほうは、10月は円高を見ておかなければならないから11限売りが本命になろう。

円は10月大暴騰に転ずるとみる。秋の底入れだ。

●編集部註
 〝大暴騰〟という言葉が文字通り円の価値が〝大暴騰〟するのか、それともドル/円相場のチャートで見て〝大暴騰〟するのかビギナーは一瞬迷うと思う。「何故チャートは上昇してるのに円〝安〟なのか」と、誰もが一度は思ったのではないか。
 通貨は「相対評価」故に、ドル/円と円/ドルではチャートが逆になる。私事ながら、毎週来るメリマン氏の英文の訳にかかわり始めた当初、途中で混乱した記憶がある。
 風林火山の予測通り、円の価値は10月後半から〝大暴騰〟する。11週間で50円弱(48・5円)円高になった。これは2011年10月から20 15年6月までの4年弱の値幅に匹敵―と書くと、これが本当の〝大暴騰〟であったという事がご理解戴けるのではないか。