昭和の風林史(昭和五八年四月十八日掲載分)

2019年04月26日

小豆、ゴム売り、輸大買い

お寺の鐘を撞いても落ちそうなゴム。小豆は三千丁のトレンド崩れ。輸大のみ買い。

輸入大豆相場は週明けから再び堅調な足取りになろう。

急減していた自己玉の売りが再び急カーブで増勢を示したことは、大衆筋が高値で利食いして、今回の押し目で再び買いに回ったことを意味する。取引員経営者『もうさっぱりワヤです』と。

この輸大は大阪当限も納会安くはならない。取引所も神経質になっているから無茶な煎れ取りはしないが、交易会等の材料、あるいはシカゴ支援で買い方意外な天の援軍で道開ける今来週の相場である。

本当のところ今の輸大は気迷いの人が多い。

だが、シカゴの下げは必らず反動をつけて反騰するトレンドであるから、もう輸大を弱気してはならない。

小豆は、これは大衆が売らないから下げ続けるホクレンの価格政策の反動がきて、自由化問題も絡み続落していこう。七千円を割るのは早いような気がするし、六千円を割る惨状なしとしない相場にしてしまった。

八千円と九千円処の日足70本がトレンド崩れを起こし満目粛然となろう。オペック10年・ホクレンみつきだ。

ゴムはロンドンと産地を吊って日本を利食うパターンだし、いわくありの売り玉が急ぎだした。

先二本の61、62円あたりから売り乗せが王手即詰め。

このゴムが下げ波動に入ったらS安二発分がある。

線型は、いつ暴落してもおかしくない姿である。

売り玉気が持てんで両建するような事は決してしなさるな。熟柿まさに落ちんとす。日柄食った相場と心中してはいけない。

今まで傘屋の小僧だった人は小豆売り、ゴム売り、輸大買いを早く急げ。

●編集部註
 「温故知新」という四字熟語がある。
 古きを訪ね、新しきを知るという言い回しもある。
 人間、幾つになっても知らない事ばかり。真新しいものだけではなく、昔からのあったものや知られていたものも、初めて知るものはすべからく新しいものだ。当節古いものを捨てて真新しいものに作り替える所業は、内実新しいものを捨てているのと変わらない。
 本文を読んで「傘屋の小僧」という言葉に引っ掛かりを覚え、調べた。
 こんなことわざがあった事を初めて知る。
 小僧が傘を作る時、骨を折って叱られる事に準え、頑張って働いたのに、少しも褒められず報われず叱責されてばかりのつらい立場の事を指す。