昭和の風林史(昭和五八年四月二六日掲載分)

2019年05月13日

輸大は時間調整の谷間へ

輸大は玉整理と時間調整の谷間に入ろう。小豆は安値売らず。ゴムは疲労色濃い。

神戸ゴム暴騰納会。

本日の大穀輸大は当局の事前調整で表面上は波乱なしか?

さて小豆の自己玉が売りになってきた。これは大衆筋が先限を値頃観で買っている証拠である。

確かに先月も先々月も23、24日の安値が下げ止まり地点になった。まして天候相場が接近しているだけに買ってみたくなる気持ちは判る。

昔は今時分の相場を〝葉桜直り〟と言った。また〝金魚売りに売りなし〟。金魚売りがくる頃の安値は売るなという意味。

さてどうだろう。悪い相場に違いないが売るなら戻りを待ってからがよい。

輸入大豆はシカゴの動向待ち。

ただし円相場の基調が非常に強い。

国際商品はこの円相場で海外高でも国内安にひっくり返されるから怖い。

輸大の人気面は非常に強いが、円高傾向と関西の中豆重圧が気になる。

まして早受け渡しの数量を加えて納会受ける買い方の買い玉が、相場の足を引っ張るのは事実だ。

一月10日底から四月11日までの先限引き継ぎ(大穀)上げ幅八四〇円。中豆という向かい風にもかかわらず実によく上げた。

そしてなお今シカゴ7㌦を期待して穀取輸大も圧倒的買い気だが、天候相場本番前の玉整理と時間調整の谷間に入るところでなかろうか。

輸大の高場は買いポジション離脱のところと見る。

ゴムは五月も大衆筋の安値売り玉の多い限月が当限に回る。

期近売りは四限納会で恐れをなしているが、さしもの相場もこれで一本槍天井をつくったと見るところ。

先限の上昇トレンド離れなど見ていると、いつ大崩れがきてもおかしくない疲労色濃いゴムだった。

●編集部註
 何処となく行間に元気がない。先物相場は売りでも買いでも利が取れるし、実際、風林火山もドラクロアが描いた民衆を導く自由の女神の如く、自ら売りの旗を振っていた事もある。
 その後勝ったか負けたかは別として、そういう時はチャイコフスキーの大序曲「1812年」が行間から聞こえんばかりの筆致になるのだが、今回は演歌だ。いやむしろ怨歌、厭歌の類になるか。
 83年4月のオリコン月間ランキングを見ると、上位10曲中4曲が演歌。1位が細川たかしの矢切の渡し、5位が大川栄策のさざんかの宿、3位と6位が氷雨と。全体的に哀愁を帯びている。