昭和の風林史(昭和五八年四月二五日掲載分)

2019年05月10日

輸大の高場は買い玉離脱

ゴムは人気をふらふらにさせる。輸大はシカゴ高で買われたところ買い玉逃げよう。

納会のあとの輸入大豆相場はどうなるのかと関心高まる。

シカゴ高は前日予想されていた。シカゴ期近のトレンドは6㌦52あたりが目先の急所だ。

穀取相場は大阪買い方が微動だにせず受け切って、一時的なありガスレ現象が表面化した場合の事を懸念する人もある。

しかも、シカゴが支援するようだと、これは怖い。

されど円相場の基調が強いことや、シカゴもあと一段高で反落しそうだし、買い仕手の受けた現物には気の遠くなるような金利と倉敷料が寝ている間もついてまわる。

しかも今後の中国大豆の供給に支障がなければ不需要期に向かうため、昔からいわれる大受け渡しのあと相場は悪いということになろう。

なにがための逆ザヤ大量受けか?という事を考えると、まったく空しく、意味のないことである。

ゴムは神戸が納会前の煎れが出ていた。

期近限月は敏感な反応だが先のほうの限月がぬるい。

一月上旬からの綺麗な上昇トレンドがここにきてようやくねじれてきた。

このねじれは、抵抗しながらも離脱する格好だ。

一般大衆はウカツに売ると突き上げをくらうのを経験しているだけに下げればすかさず売り玉利食い。またの戻りを待って売ってくる。

小豆は三月も四月も23、24日あたりが下げ止まりの日柄で、月の八日に二度も頭を打ってきた。
目先的には安値売らず。

北海道の天気は非常によろしく作付けも前年並みらしいから、早くから天候相場をあてにすると、つまらぬ思いをするだろう。

●編集部註
 この頃、どんな事があ ったのだろうと小学館の戦後史年表を開くと、5月から国産タバコが値上げされるとあった。国産たばこがマイルドセブンで200円に。逆に輸入タバコは値下げされ、ラークは280円に。
 ラークは今も売っており、現在450円。思えば嗜好品も高くなった。値段は上がり、文字通り煙たがられ、禁煙ファシストに叩かれ―、喫煙者は泣き面にハチである。これからはますます厳しくなる。人非人扱いだ。 正義を錦の御旗に、叩いて良い相手を徹底的に叩く風潮は、世間の余裕のなさの証左である。
 その昔、筒井康隆が「最後の喫煙者」という小説を書いた。このエキセントリックな小説世界を現実が追随し始めている。