昭和の風林史(昭和五八年四月七日掲載分)

2019年04月18日

ゴムの天王山ここ両日か

輸大はなんだかクタビレてきた感じ。小豆はゲート・ボールの世界。ゴムは売り勝負。

円高傾向である。二四〇円の抵抗が成功した格好で為替相場の流れが変わりつつある。

『日経ビジネス』誌四月四日号25頁・住銀の大海氏チャートが参考になる。今後円高に大きく動く可能性ありと。筆者も同じ見方だ。

ゴムはシンガポールの納会8日が転機になろう。

自己玉は買い増―ということは大衆がピラニアの如く売っている。

恐らくこのゴムは売りのテクニックを上手にこなせば、大衆売り大成功する。

相手は国際市場を股にかけての大仕手とは申せ、産地の輸出業者が消費地を買うという事は、水を高きに流そうとするようなもので、天の理にかなわない。

もちろんサイホンの原理で低きより高きに流す定期市場操作は一時的には成功しようが、時間(日柄)が三月(つき)またがり60日を越せば、荷は高きに集まる。

まして値下がり続きで弱っていたゴム園オーナーは千載一遇のチャンス。

ゴム樹が弱ろうとかまわないから一日に二度もタッピングして、労賃の安い女子供を駆りたてる。

まして上値には在庫放出という大敵が控える。

ひたすら買えばよいというわけのものでない。

仕手相場末期の買わなければ気が持たぬという段階。

小豆は踏まず、買わず傍観でよい。産地にモノは山ほど残っている。ホクレンはいずれ困るだろう。

輸大は今まで買い方だった人が先を売り、今まで売り方だった人が先を買う。建玉のクロス現象。

シカゴは買い人気旺盛。少々買い過ぎのきらいだ。用心すべき地点。

穀取は押し目待ち。待つ間は押さぬが、あわてることもない。交易会の様子を見ないことにはリスクが大きすぎる。弱気ではないが強気でもないところ。

●編集部註
 かの有名なプラザ合意は1985年9月。この月、ドル/円相場は239円で始まり、216円で終わった。そこから2年4カ月後の1988年1月、相場は120円まで進む。この時に比べれば1983年の為替相場はかわいいものである。
 ゲートボールを調べたら「如何に得点するかではなく、どう相手を邪魔するかに重点が置かれるゲーム」と出て来た。
 この競技が広く世に知られたきっかけは83年4月にテレビ朝日が放送を開始した「おはよう!ゲ ートボール」だったかも知れない。司会は玉置宏で、三遊亭楽太郎、今の6代目圓楽がレギュラーで出演していた番組だ。