昭和の風林史(昭和五八年四月一日掲載分)

2019年04月15日

四月満開の輸入大豆買い

四月は輸入大豆が、まさしく今のゴム相場のような展開となろう。弱気無用の地合い。

国際商品の怖さ(面白さ・妙味)をゴムの相場が見せつけている。

前日(30日)ストップ高のあとを受けて月末東京・神戸前一節合計一万三千八百余枚の出来高。

ゴムは自己玉買い。大衆売りという取り組みで二四五円あたり更に売り込んだ。これを二六〇円台に煽られて煎れ高憤死。

ゴムのこの出来高に対して、大阪小豆前二節36枚とは、ほんに情けなや。

ところで輸入大豆。これが相場の前途はゴムが教えているような気がする。

叩き屋筋も、弱気も静観しだした。

中豆が交易会でどうなるのか。シカゴが7㌦に走りだすのか。

まして大阪四月限に東京、名古屋の現物が寄せつけられては、アキ家にぬすと。東・名当限火がついたら、メラメラ、消火のしようがないほど異常乾燥。

そこへ九月限という強力な機関車が連結されて大衆買い人気が燃えると、ゴムの二の舞いピンで50万円が実現せんとはいえん。

本当は月初押してくれたら判りやすいのだが。押し目待つ日に押し目なし。

人はこの輸大をどんなふうに見ているか?というと東京四千七百円あるだろう。もとよりシカゴが作付け遅れを材料に取り組み増加、7㌦目標に熱狂すればの話。

もう一ツは中豆入荷分が消えてしまうか偏在すれば消防隊のいない町になる。

さて小豆のほうは、これはみんなで傍観すれば強気が買っても利食いができない。ホクレンはそのうち高値を待って売るだろう。

買い方は天候相場まで戦線維持ということになるが、人気ますます離散で亭主の好きな赤小豆。大衆は儲かるほうの輸大やゴムや砂糖に熱中。土台、小豆は消費者に言わせてもらえば三千円ほど高過ぎる。

●編集部註
 この文章が読者の目に留まった36年前の4月は、放送大学が設置され、東京ディズニーランドが開園した月である。
 それから36年後の4月1日、5月から元号が平成から令和に変わる事が発表され、配られた号外に若い人達が群がっている映像がテレビに流れた。
 後にこの号外が、メルカリ等に出品されている所が如何にも現代っぽい。
 昭和から平成に変わった時は、その前後で自粛自粛の空気が充満、ちょっとでもチャラけたら不謹慎と叩く輩が多かった。
 古今東西この手の輩は何処にでもいて、台湾では「正義魔人」と呼ぶそうな。言い得て妙である。