昭和の風林史(昭和五八年十月二十八日掲載分)

2019年11月14日

来月の小豆崩れが見える

小豆が輸大の二の舞いになろう。来月の小豆崩れを楽に取って越年態勢に入る。

シカゴ大豆は線の通りの動きだ。雑音も先入感も遠く離れて、とどかないから判りやすい相場。

とりあえず七㌦60~50あたりにトレンドの抵抗があって、七㌦時代の押したり突いたりという相場展開になりそうだ。

もちろん七㌦40~30の窓埋めがあるわけだ。

穀取輸大のほうは、先限の四千七百五十円。そのあたりで、あとのことを考えてみる。

トレンドからいえば先限四千五百円は来月のお楽しみ。崩れたところを売らず下げるために戻した戻り頭を売っておけばよい。

相場のポイントとしては総投げ(大幅安時の大出来高、特に大量バイカイ)を待つ。その時は売り玉一兵も残さず退いてしまうこと肝要。

小豆は、輸大の二の舞いになる前兆が見える。

ゴムでいうとゴムは八月4日二九一円五で天井。二七二円まで崩れて、あと八五円まで反発した。

今の小豆は、ゴムでいえばこの時に似ている。

二八五円から二五〇円まで下げたような、ああいう気崩れがこれからの小豆即ち来月の小豆と見えるのだ。

期近のほうの11限や12限は関知しない。われわれは二、三、四月限が判りやすい。

今度ドサッときたら先限三万四、五百円になだれてくる、いかにも、おいしいところである。

目下のところ、なぜか人気が強い。一種の期待感なのか、ムードなのか、現物事情からくる採算値など、現実の映像が人の心をして買いたくさせる。

しかし相場そのものは三万円割れ→二万九千五百円→二万八千円に向かう大きなトレンドの中にある。

目下はダムに水を貯めているようなものと思って、人々がワッと買うあたりをサラリと売ればよい。

●編集部註
 人々が〝ワッ〟と買うあたりを、〝サラリ〟と売れる事が出来れば、相場師として達人、仙人の領域ではないだろうか。出来るようで出来ない。何故なら、人々が〝ワッ〟と買うあたりで、自分も同じように〝ワッ〟と買ってしまうからである。経験則上、日頃斜に構えて〝サラリ〟を気取っても、ハプニングに見舞われた時の人間は存外〝サラリ〟とは振舞えないものである事を痛感する。
 堪え性のなさと言えばそれまでだが、あえて堪えに堪えた挙句、大やけどを負った経験もあるから始末に負えない。結局は運なのだろう。
 昔の人は偉いもので、相場は「運・鈍・根」であると喝破した。まさにこの通りである。