昭和の風林史(昭和五八年六月八日掲載分)

2019年06月20日

精糖は明日の安値買い場

小豆取組漸増を刮目。輸大上昇トレンドの中。精糖は明日からの安値再び買い場。

シカゴ大豆期近の罫線はほんの目先二㌣か三㌣押してくれると更に申し分ないのだが、押す間も惜しいと上伸速度を速めるかもしれない。

それならそれでよいわけで現地あたり六㌦30が一ツのフシと見る見方もあるが、筆者の線にはそのあたりなにもなく六㌦40から50に駈け登ると見ている。

そしてシカゴ取り組みが増加しだせば、愈々判りやすくなる。

穀取相場は完全な上昇トレンドの中に入った。

注目すべきは東西とも自己玉先限は買いだ(ということは大衆が先限を売っている)。なぜ先限に対して弱気になったのか。恐らく八、九、十限を買った玉が引かされて、輸大とは売るものなりとまた悟ったのでなかろうか。

ところが相場は意地悪くできていて、みんながその気になったら上にいく。

輸大七限の四千円台の玉も八限四千百円台も、あるいは九、十限の三百円あたりの買い玉は全部蘇生するし、もっと早く楽しようと思うなら今の水準の先限買いで難平かける事だ。

さて小豆であるが、これは万人予想もしない展開になると思う。

二千丁やそこらの引かされ玉は忍の一字の辛抱薬にすれば薄紙はがすように追証もほどけてくる。

すでに六月崩しを終わったあとだ。怖いものはなにもない。でき得れば買い難平かける気迫がほしいところ。

砂糖はどうだろうか。精糖は明日(9日)あたりからの安値買い場になる。

先限二〇〇円は割れない相場と見た。

NYの足取りが大股になって将来の大相場を暗示している。飛んであけた窓を埋めれば再び上伸だ。

国内砂糖もここでの押しが二二〇円→二四〇円挑戦の頑強な足場になるだけに売り込みは大歓迎。

●編集部註
 一度底打ちした相場は、その後糸の切れた凧のように浮上していく―。
 〝押してくれると更に申し分ないのだが、押す間も惜しいと上伸速度を速めるかもしれない〟という文言、現在我々はこれを金相場に見ている。
 買うにやぶさかではないが、買った途端に下がるのではないか―という心理が買い参入を躊躇させる。そして「買えない相場は強い」という格言通りの相場展開になる。
 阿呆になって買え―という格言もあるが、阿呆になり切れない自分がいる。そんな局面に何度遭遇した事だろう。ただ、相場は運・鈍・根とはけだし名言で、運が良ければ何処で動いても勝てる。