昭和の風林史(昭和五八年六月三日掲載分)

2019年06月17日

輸大の売りは店じまいを

小豆は予定のコース。輸大の売りはぼつぼつ店じまいしたほうがよい。砂糖厳しい。

シカゴやNYの人気指数(コントラリーオピニオン)五月31日のそれは砂糖五週続いて82という圧倒的強人気。制限値幅を拡大したとたん逆さ落としで国内精糖も前日S高のフダを返してS安。

S安で売れない分を制限値幅のない東京粗糖当限に売りヘッジする。

NYは目先天井。ゆれ戻しを入れて、それが垂れ込むと戻り天井型で下も割り合い深くなる。

古今東西総強気になった相場は裏が出るものだ。

前記人気指数ココア85、コーヒー80。いずれも反動がくる。

国内精糖は一八〇円の二割高二一六円はトレンド上でも素一の売り場だった。

八、九限二〇二~三円。先の二〇六~七円あたりは考えるところ。

小豆が産地低温で売り警戒人気になりつつある。

期近売りを仕舞って先に乗り換えという手口も見られるが、底が入って出直る時は限月も古品・新穀の差別なしに上がるものだ。

買いさがり組は投げたりせんから、要するに売り方根気負け。

そのうち市場のムードが手の掌返したように強材料を必らず言いだす。

取り組みも肥えてきて逆ウォッチのチャートも買いなら節足新値も45手で先月26日大底している。

あとは硬材積んだ貨車の着くのを待てばよい。

輸入大豆はシカゴ人気指数36。円31という弱人気。シカゴ大豆取り組みがまだ減少中。これがどこで底つくか。期近六㌦寸前で総投げ→大底打ち。それが刻々接近しているのは事実。

国内定期はあと50円~70円の下値があるかないかの相場つきで売り玉はぼつぼつ店じまいにかかるところだ。

精粗糖で自己玉顔がひん曲ったように次は輸大で自己玉悲鳴をあげるだろう。

●編集部註
 一度底打ちした相場は、その後糸の切れた凧のように浮上していく―。
 1983年後半のシカゴ大豆相場は、まさしくこの言を体現する可能ような動きを見せた。そこへ来て、この頃にジョン・ランディス監督、ダン・エイクロイドとエディ・マーフィーのダブル主演による映画「大逆転」が全米公開されている。これほどまでにシカゴ市場のPRになった作品は今に至るまで存在しない。
 少々毛色は異なるが、辻田真佐憲氏の著書「たのしいプロパガンダ」(イ ースト新書Q)を読むと、まさしくこのような作品こそが本寸法のプロパガンダ(宣伝)である事を教えてくれる。