昭和の風林史(昭和五八年六月七日掲載分)2019年06月19日 |
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輸入大豆は上昇トレンド 小豆は買い玉辛抱する木に花が咲く。輸入大豆が流れを変えてきた。強気の時代へ。 小豆の強気は声はないけれど、ここは忍の一字。今なにを言ってもはじまらん。なにかを言えば愚痴になるか気やすめ的になる。愁眉を開くのも遠くないと信じている。 輸入大豆の足が軽くなった。 月初早渡し攻勢で随分叩かれたが、叩かれても叩かれても、もう下がらんという水準に達したことが、その後の値付き具合いで段々判ってきた。 シカゴの取り組み減は高値買いつき玉の整理進行を物語る。 あとはシカゴ取り組みの増大を待てばよい。 穀取定期は中豆圧迫も四月納会のシコリも、持ち下げならぬ関西にトグロを巻いている中豆証券玉も言うだけ言い尽くした。 大阪先限四千円。東京先限四千百円が実に固いのも、物の値打ち採算と、将来に対する思惑が万人この値段なら買っておけばよいという衆目の一致した値段だからである。 輸大トレンドは二カ月にわたる下げに別れを告げていることが愈よ鮮明になってきた。 ところで砂糖はどうか。六月新甫S高の中で先限がサヤを買われ過ぎた。 ああいうのを群集心理というのであろう。 いまその反動である。 先限は高値から10円ほど下げるところであるが、八、九限あたりも10円下げがあるのかどうか。 材料としては今月中下旬に判明する欧州ビートの含糖テストの%がどの程度下がるのか。 ヨーロッパの天候がやや回復してきたから外糖は目先売られるかもしれない。内外ともに過熱化したあとの玉整理場面である。 ゴムは新甫買い気を燃焼した相場で、38~39円から52~53円あたりへの上昇はいってこいで、もう一度下値を取りに階段降りよう。 ●編集部註 |