昭和の風林史(昭和五八年八月二十日掲載分)

2019年09月10日

猛暑の疲れがドッと出る

輸大は暴落線です。小豆は自律戻し待つところか?大局重たいが目先は難かしい。

シカゴ大豆は一番天井打ったようだ。売り物を残してS安は雨が降るという材料もさることながら、急激な上昇による総強人気の裏が出た格好。

相場というものは、材料(作柄=熱波被害)と分離した動きに移る一線がある。人気の人気倒れとでもいうべきところ。

また鋭角的に水準が高くなればなるほど山の上と同じで風当たりがきつい。

シカゴはまだまだV型で反撃する場面もあろう。

雨が降った、降らんで目の前を巨大なお金が行ったり来たりスリル満点。

穀取輸大はシカゴ高についていけなかった。中国大豆が足を引っ張った。

近頃とみに相場が上手だといわれる大衆筋はシカゴ離れした輸大を見て、高値はすかさず利を入れた。

さて、輸大週間棒はどうも気になる悪さだ。

それはシカゴも同じで、いわゆる暴落線である。

小豆相場はホクレンあたりの安値売り玉救出作戦がほぼ成功して売り玉戦線縮小という段階のようだ。

大衆筋の高値買い玉は投げるものは投げ、頑張る人は追証を積んで持久戦の構えに入った。

まだまだこの先一カ月の天候が神経質に影響するから新旧二千円サヤに開いたあたりは考えてみるところかもしれない。

罫線的には半値下げは11限で三万八百円あたり。

このあたりの空間窓を埋めて戻すか。あるいは三分の二下げ二万九千六百円あたりの窓も埋めるのか。

期近限月で六千丁。まさに居合い抜きで斬られた。山高ければ谷深し。

これで商いが急に薄くなれば自律戻しの前兆と見てよいかもしれない。

玄人大手筋がポジションをどのように変化させるかも注意したい。

目先は、ちょっと難かしいところにきている。

●編集部註
 難しいところでは相場を張らないに越したことはない。「見切り千両」「無欲万両」「休むも相場」の世界である。
 しかし、休まなきゃいけないと思いつつ「分かっちゃいるけどやめられない」とばかりに相場を張るのは何故だろう。
 これは一種の依存症なのだろう。それも並みの依存症ではない。ある意味「死に至る病」である。
 ひとかどの相場師で長生きした人物は茶の湯であったり、絵画であったり、芸の世界に入っている。恐らく、それで自分を律していたのだろう。