昭和の風林史(昭和五八年二月九日掲載分)

2019年02月22日

輸大の押し目はバネの役

輸大は押し目の入るところ。再び買い場待ちでよい。小豆は八千円割れから急。

えてして相場はこんなものである。これでシカゴが高く、円が安ければ輸入大豆はS高もあろうかと強気は期待したが、シカゴ安・円高で押した。

押したけれど先限陽線四本を立てたこの相場は、前途雄大と見てよい。

出来高が三市場四万二百六十枚。三市場取り組み十八万枚の厚味で、その二割二分の玉が動いた。

まさに鳴動である。

東京先限引き継ぎは、安値からきっちり五百円高。

一段上げ節足四手上げ二百六十円高。

五手押し百八十円下げは綺麗に三分の二押し。

そして七手上げ四百二十円高。この三分の一押しなら三千八百七十円。半値押しても八百円。

基調は大底(Wボトム)確認→二段上げ→押し目→三段上げに向かう。

このようにして序盤が終わり来月あたりから中盤戦に入るだろう。

安値叩きのオーバー・ヘッジが掴まっている。

これが踏み上げるまではエネルギーが蓄積されていて、基調は崩れない。

シカゴは五㌦86を割ると下限トレンドの抵抗にぶつかる。年初来三段上げだけに半値押し五㌦82があってもおかしくない。

四囲環境は、国内の中豆圧迫は聞き飽いた。中豆圧迫があったからこそ三俵一万円相場(期近)が出現したのである。

手ぐすね引いていた商社筋が高値を盛んにヘッジしているが取り組みの厚味が吸収するだろう。

小豆のリズムが変化した。さすが玄人ばかりの小豆だから、七日の引け味が嫌だな、息切れだな―と見た瞬間、次の日、下放れ。

先三本八千円割れから、下げに弾みがつく。

努力して積み上げただけで、もういいだろうというわけだ。小豆は真空斬りがあるから売りが楽だ。

●編集部註
 相場は人間が介在する以上、お決まりの動きにはならない。まさかそれはないだろうという動きが起こったりする。
 実際の相場はどうなのかは別として、得てして2月9日付近は何かとお騒がせな事象が多く起こるような気がする。
 82年はホテルニュージ ャパンの火災と日航機墜落事故が起こった。01年にはえひめ丸の海難事故が。手塚治虫が亡くなったのもこの日である。 
 83年2月9日は田中角栄元首相がロッキード裁判で懲役を求刑され、全野党一致で議員辞職勧告が提出された日でもある。