昭和の風林史(昭和五八年九月二二日掲載分)

2019年10月10日

小豆・安値利食い戻り売れ

小豆安値利食い。戻り待ってまた売る。未だ底にとどかず。輸大は天井圏の狂乱。

彼岸に入り21日は仲秋の満月。相場は内外とも大荒れであった。

日本は向こう三日間の連休。

シカゴ大豆は予想外の在庫減と今度は早霜や一部に降雪寒波襲来でS高必至ということで穀取輸大は、それを見越してS高に買った。

さて22日きょう、輸大はもう一発打ち上げるだろうか。

シカゴ次第とはいえ先回りして買った分がある。

取引員自己玉の先二本は売り急増した。ということは大衆筋が当たりに当たって騎虎の勢いで買った。そしてそれに利が乗る。

ここまできたら行くところまで行かねばならない。

大出来高。取り組みが大きく入れ替り、高値取り組みである。用心すべきところ。いつ梯子をはずされるか判らない。

もうはまだなりというから、もうとは思っていても、まだ上値ありという態勢で処するところか。

それにしても典型的な天井圏での狂乱と思う。

だがシカゴは10㌦→11㌦が絶対あるという人気だ。敢て逆らわず売り玉は難平かけず死んだふりして流れの変わるのを待つのが方法。

天井しない相場はないのである。

小豆のほうは産地が一番よく御存知である。

流れとしては先限二万八千円水準に向かうが、仲秋名月玉整理強要した。

そして秋の彼岸でもある。戻りを待って、また売ればよい。安場を叩きにいくと嫌な思いをする。

11限の二千円台とか、12限の千八百円以上。1限の千円台。霜などの材料で反発したところは、これは絶好の売り場になる。

しかし相場は戻り待ちに戻りなしということもあるし、この期に及んでというところからS安もあるだけに油断できない。いえることは未だ底に達せず。

●編集部註
 押し目買いに押し目なく、戻り待ちに戻りなし。彼岸天井、彼岸底―といったアノマリーから、自分が買えば下がり、自分が売れば上がる―といったマーフィーの法則の類にまで通底しているように、相場に関する行動は得てして裏目に出る事が多い。
 存外、裏目になってしまう理由は単純で、多数派の心理行動になっているためである。99人買いと見た相場を売る1人が一番儲かるといわれる。
 日柄と値幅が身の丈に合っていない―という要因も恐らくあるかと思う。短期タイプに長期運用は荷が重い。長期タイプに短期運用は心が痛い。
 中原駿の「短期売買100の法則」を読むと、つくづく身の丈に合ったスタンスの大切さが解る。