昭和の風林史(昭和五八年九月二七日掲載分)

2019年10月15日

輸大・煎れ出尽し彼岸天井

シカゴ大豆は天井型で輸大も総煎れ天井型。買われながら反落コースに入ろう。

穀取三連休のあいだにシカゴ大豆入電は上寄りして陰引け。九月13日のあの高値も抜けず、大引け足では九月9日レスリー天井がこれまた抜けん。

円は急騰して為替相場の流れも今までと違う。

これでシカゴ相場が16日安値を割るような動きになると、まずは一巻の終わりになるだろう。

大相場の末期は自殺者が出たり、相場失敗の倒産があったりする。シカゴ相場で売り方C&Dの取引口座クロス説も相場末期を思わせるものだ。

穀取輸大は22日二連発のS高で煎れるものは煎れた。連休明けは煎れ残りの玉の手仕舞いと、値頃観の押し目買いが目立った。

相場の世界は煎れたらしまい、投げたらしまいという。大上げ相場も最後の最後総煎れすれば火炎天をも焦がす騰勢も内部要因面から終焉を迎える。

反対に大下げ相場も買い玉総投げすれば底が入る。

今の場合、強気にとっては押し目買い気が強い。

天候相場(人気相場)は一段落したが次の需給相場に期待をかけるわけだ。

しかし宴(うたげ)は終わったように思う。歓楽尽きて哀愁多しだが、買い方に力がついているだけに夕焼けも、朝焼けのように映ることだろう。

小豆は秋名月に買いの種まけで彼岸底が入ったのだろうか?という。

さあどうだろうか。商いが薄い。売るにも買うにも興が醒めている。先限の千五百円あたりあれば、また売り場になろう。中途半端なところで仕掛けぬほうがよい。

強気は新穀限月の安値から二千丁高あたりを期待しているが、現物の売れ行きが悪いし、先行き輸入小豆時代が待っていて、買い玉にロマンを求め難い。安値売らず、戻して盛りのよいところを待つ。

●編集部註
 〝相場失敗の倒産〟―。
 タイムリーというべきか、この年の6月に全米で封切られたエディ・マーフィー、ダン・エイクロイド主演、ジョン・ランディス監督作品「大逆転」はシカゴの商品先物市場が舞台であり、ラストでは生きるか死ぬかの大勝負が繰り広げられる。
 もっとも、この監督は「ブルース・ブラザース」を撮った人なので、悲惨な相場の失敗もコメディとして描かれている。
 「大番」や「赤いダイヤ」等、昔は相場に関連した小説や映画が日本にもあったが、今はない。
 一方、米国では今もコンスタントに作られている。先月も「ハミングバード・プロジェクト」という高頻度取引にまつわる作品が公開された。