昭和の風林史(昭和五七年二月二十三日掲載分)2018年03月12日 |
|
前の高値近辺は重要警戒 三段上げに入ったと見る側と、戻り天井取りにいくと見る側とで強弱は二分される。 小豆は押し目完了で七千円目標という強い人気に、売っている側は怪我の少ないうちに逃げておこうという気になる。 しかし一方では二月10日の高値近辺は売り場だという信念の弱気もいる。 相場強弱は自由で義理だてする必要はない。自分がこうだと思ったら方針を押し通す。いやそうじゃない、この相場、やはり強いと思えば、ポジションをその場で変えればよい。 そして、迷わば休め、判らない時は離脱せよと昔から教えているのだから、判らん時は身を退けばよい。 確かに相場は上昇トレンドの中にある。見方によれば三段上げ開始の姿で七千円、八千円があるかもしれない大局線だ。 反面、六千円どころは先般役所から警告のブザーが鳴らされている。 これは次期枠問題に絡んでこようし、行政指導による輸入の積極化も考えられる事である。 またIQ制度の廃止問題にしても、つきまとう。 買い方は、相場はどうにでも出来ると思っているかもしれないが、そんなものではない。 去年の11月19日二番底入れから五千円余、八月大天井に対して三分の二戻し、日柄は三月(つき)またがり六十余日。 相場定石からいえば、春の相場の天井圏と見るところでなかろうか。 いまの相場を買うということは少なくとも七千円相場を想定してのことである。強弱は、もとより自由であるが、火中の栗を拾うようにも思える。 ●編集部註 |