昭和の風林史(昭和五七年一月六日掲載分)

2018年01月15日

この相場は来週爆発する

◇…今の気迷い場面で買い玉を仕込んでおけば来週からのテンポの速い上昇が楽しめる。

◇…小豆相場は暮の24日の急落や、大発会のストンと落ちる動きを見ていると、中間反騰説派(この相場は中間反騰に過ぎず、いずれは三万円割れに向かう下げがくると考えている人達)は、四千円の抵抗は厚いという自信を強くするのである。

◇…逆に、この相場は大底を打って出直り過程にあるとするWボトム後の新トレンドに乗った相場と見る側にとっては、トレンドは破れていないから、三千円割れは買い場と見る。

◇…本誌新年号(四日付け)新春の小豆相場考(14頁)のグラフを見ていただければ判りやすいが、去年の春の相場も二千円、あるいは三千円近い押しを入れているが、上昇トレンドは破られていなかった。

◇…今の相場もトレンドの角度は昨年と同じで、上げ過ぎれば千円、千五百円の押しが入る。

◇…弱気はこの押しを売り込む。そこには需給観もあるだろうが昨年10月、11月のWボトムを大底と見ていない相場観が底流にある。

◇…強気側は輸入商社の定期離れや、輸入業務の配慮されたビジネス化を注目している。それと、えたいの知れない投機資金の流入である。これは株式市場にも見られた現象である。

◇…相場としては昨年も五日新甫発会後の次の日急落したが12日の月曜から上昇リズムに乗った如く、週明け11日からテンポの速い上げ足に移ると思う。

◇…四千円抜けからの相場は、やはり踏み上げである。罫線でいうと三万五千三百円の窓埋めである。疑心暗鬼の人気の時だけに今の押しは買って大丈夫。

●編集部註
 舞台は、サラリと昭和54年(1979年)から昭和57年(1982年)に移っている。

 金融市場にとって79年から80年にかけては、ボルカーショックや金の急騰など狂乱の時代であった。この狂乱と、後のバブルの狂乱の狭間にある時代、それが1982年であると言える。

 歴史には、よく「〇〇以前」や「〇〇以後」というエポックメーキング的な時代が存在する。

 文化史の観点で1982年は重要。何故なら映画『ブレードランナー』が公開されたからだ。

 ブレードランナー以前に描かれたSF映画の未来は、例えるなら鉄腕アトムのような世界であった。それがこの作品以降はガラリと変わる。

 この作品は都市計画にも影響を与えた。町山智浩著「ブレードランナーの未来世紀」では、渋谷のスクランブル交差点周辺の街並みが、この作品の公開以降、徐々にブレードランナーの世界観によく似た情景になっている点を指摘している。